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【ネタバレあり】カリギュラ2感想&帰宅部キャラ雑感(楽士の残滓閲覧済み)

 

※ネタバレ感想注意(前作含む)

 

 

 

 

 

全体的な感想

最後の最後でぶっこんできたのほんとズルい

メッッッチャ良かった……

 

前作と地続きの舞台かつ目的も一緒の話でありながら、しっかり話の色も変わって新鮮さもあり遜色ないどころか上回るレベルの面白さでした。

一見よくあるキャラに見せかけて滅茶苦茶に個性の強い帰宅部メンバーたちはもちろん、楽士達も倒したらしばらく退場~ということもなくそれぞれの意思で活動/暗躍していく姿にすっかり引き込まれてもうヤバい。


ささらとマキナの死生観、リュートとドクトルの責務、ニコと件の虚偽といった具合に帰宅部メンバーと楽士それぞれの後悔と欲望の対比は特にみてて楽しかったです。


同じく対比構造といえば、人であるがゆえに人を理解できるが孤独で抱えきれなかったリグレットと、仲間がいたからこそ未熟でありながらもバーチャドールとしての役目を果たせたキィもめちゃくちゃ丁寧に描かれてるのが素晴らしかった。そしてそのあとに流れるOrbitでもうボロッボロに泣きました。

歌詞の通り全部受け止めてくれたのがほんっっっとにもう…

兎にも角にも帰宅部、楽士、そしてキィとリグレットと雑に描かれたキャラが一人もいなかったったのが何よりここまでぐっちゃぐっちゃにされる一番のなんじゃないかと思います。皆愛おしい…(ブラフマン以外)

後は前作の言及も想像以上にかなり、というか地続きゆえにしっかり食い込んでたのが前作ファンとしても嬉しかったです。それ故2から勧めるのは若干…という気持ちもあってなかなか難しいところ。

死してなお語り継がれるソーンのカリスマ性、ウィキッドの存在、「流行っていた」扱いとなってしまったスイートPのゆめかわ等本筋への関係あるなしに語られていたので前作ネタ出るたびににやついてました。

いっぱいお話してましたね

 

キャラ雑感

能登 吟

 

ジュブナイルもの特有のクラスメイト親友ポジ…なんてこのゲームで全く捻らずに出すわけがないんですよね。

最初は執拗なまでの男性アピール、さらしとハイヒールのカタルシスエフェクトに女性へのフレンドリーさと性別の相違を感じさせることからトランスジェンダー、もしくはほぼ女性社会にいた男性?とか最初思ってました。

前作では同じく異性の姿でいたスイートPの異性文化への憧れが書かれていましたが、吟の場合は「性」そのものがどちらでもなく、原初的なアイデンティティーに拠り所がないといった解消しがたい悩みを抱えた深いキャラクターだと思います。

だからこそキィや部長の「どちらでもいられる」っていう言葉が何より救いになったんじゃないかなあと。

特に現実の名前を聞かれたときのセリフは「どちらでもある」自分を愛せるようになったからこそ言えたってのがめっちゃくちゃぶっ刺さりましたね。

戦闘ではわかりやすいデバフアタッカーとして活躍してもらってました。

全体的に発生は遅いものの三種カウンターにチェインのトリガーとなる出血付与と扱いやすかった印象。

 

編木 ささら

 

おばあちゃん…お茶とぬれ煎餅持ってくね…

世代差を感じる趣味、流行やデバイスへの疎さに他者への異様なやさしさとちらつかせまくってはいたのでここはすぐ分かった。

キャラエピで踏み込んだ後のお化け屋敷イベントがいろいろシャレになってなくて終始笑いっぱなしでした。

穏やかな性格ながら前線に危険を晒して立とうしていたのも「いずれにしても自分が一番先になるから」という考えで、なんやかんや年長者として無意識に肩肘張っていたんだろうなあと個人的に感じました。

酸いも甘いも知ってるとはいえ、一部のメンバーから満たされていた環境について羨望や嫉妬食らったりしちゃうんじゃないかと内心ひやひやしてたのは内緒。

キィの成長の中で死生観と受容性に一番大きく影響したであろうし、それゆえリグレットを受け止められたんじゃないかなと感じました。

現実での再会時に小鳩先輩が失神しないかが心配。

戦闘だと反撃の打ち上げが結構強く感じました。

特徴の範囲かばうも良くはあったけどうっかり他のキャラが範囲踏んでると吹き飛びかねないのがちょっとピーキーには感じた次第。

 

宮迫 切子

 

赤面かわいすぎて赤面スクショしかない。

アイドルとして求められていた自分を否定してるんかな~とは思っていたけど燃え尽き症候群的な部分はちょっと読めなかったです。

ささらに時代劇風の演技頼まれて応えちゃうあたりノリの良さもそうだけどアイドル時代の名残もあったりするんだろうか。

頼りにされるのが嫌という一方で他の人の失敗や苦戦を見ていられなくて自分で引き受けてしまう二律背反を不良という形で閉じ込めてしまってるのが印象的でした。

パンドラとのやり取りは求めるもの、求められるもの同士のぶつかり合いを通して悪態付きながらも相互理解に至る部分がめっちゃ良かったと思います。

求められて演じる者という意味ではニコの本性を知ってたとしてもなんやかんや受け入れてくれるんじゃないかな~と勝手に思ってたり。

戦闘では純高火力アタッカーとして活躍してもらってました。

習得スキルちゃんと確認せずオート戦闘してたらしれっと突然3チェインしてた時は思わず二度見。(キャラエピ習得のダンスは正直ちょっとダs)

 

釣巻 鐘太

 

WIREでの受け答えがめちゃくちゃ面白い男。

「鳴かぬなら?」→「多数決で決めましょう」じゃあないんだよ

徹底したマニュアル主義でありながら恐ろしいまでの優柔不断。

さすまたカタルシスエフェクトに切子の仕事現場にいた発言と警察or警備の仕事を匂わしていたので、仕事で自己判断で行動に至った結果致命的な失敗をしてたんじゃないかと予想。実際は失敗というには非常に難しい問題ではあったけど…。

ちょくちょくいらんことに多数決を求めたり切子や小鳩に小言を躱されたりとややコメディリリーフなポジションではあったものの、自己判断で人命を失ったことを病的に引きずったことの影響と考えるとちょっと辛い…。

キャラエピではキィに「選択しないという選択」をしていると突かれたりするものの、最終的に自信を孤独に追い込まず仲間とともに悩むという「選択」をとり、終盤でも同級生であったクランケとの戦いで仲間を「選ぶ」発言をしたりと決断に自信を持っていく姿はめっちゃかっこよかったです。

帰宅部男性メンバーの中で一番好きかも。

戦闘では三種カウンター、リスク上げ、各種デバフ、強化解除、ヤケクソデバフ必殺技に最終的に範囲化する捕縛(なんで?)と何でも持ってるマンすぎてボス戦はほぼスタメンでした。

 

風祭 小鳩

 

メビウス→リドゥ収監のハメ技食らったのほんとかわいそう。

何がひどいってメビウスの5年間の記憶を失ってるせいで偽りの青春すらなかったことにされてるんですよね、前作帰宅部みたいなメビウス内での人間的な成長すら取り消されてるのが理不尽すぎる。

そういう目にあったからこそ、茉莉絵が何も知らないまま命を絶たれることを「フェアじゃない」って堂々と言えたのがかっこよく感じました。

キャラエピ内でも最悪な現実に戻る以上、「主人公」として全力でリドゥ内で全力で暴れていく一本気なところも好き。

#QPに対して「似た者同士」と言ってたけど失った青春を全力で取り戻そうとしてるって意味では確かにお互い様なんですよね。手あたり次第声かけまくってるのとめっちゃ選別してるのとで相容れない部分は間違いなくあるけれども。

リグレットの本性知ったときに一番ブチギレたであろうランキング2位だと思う(1位はパンドラ)。

戦闘面では雑魚戦で命中盛りまくってぶんぶん振り回してもらってました。

キャラエピ習得の皆ヲ導クが出血シナジー見越してたりと地味に味方を意識してる技なのが好き。

 

天吹 茉莉絵

 

前作のあいつ関係なんだから絶対厄ネタあんだろ~とか思ってたら想像以上だった。

正直最初らへんは前情報なし&前作の記憶がおぼろげだったのもあって「可愛いね~」とか普通に思ってました。アホかよ。

おさげのリボンに二丁拳銃かつ透明なカタルシスエフェクトで「ん?」と思ってODの公式キャラ紹介見て戦慄しました。キャラエピでご丁寧にサンドイッチまで渡してきて警戒させまくるのやめて。

ブラフマン特異点呼びしていたあたり、オスティナートの楽士として何かしら権限もってんのかな~とか思ってたらリドゥの根幹そのものにされていたとは…。

じゃあ拘束なりなんなりすればいいんじゃない?とか思った(実際知らずにムーくんが拘束したが)けど例の選択肢のとこ見る限りアイツ出てきて強制終了されそう。彼女の呼びかけでリグレットが歌ったのって楽士としての力なのかそれともリグレットも乗り気だったのかどっちなんだろ。

前作だとほぼ救いがない状態の扱いでしたが、帰宅部の思い出を胸に全力で現実と戦っていく決意をし、最終的にウィキッドの面を受け入れた上でウィキッド自身も救われたのが前作やった身としてもとても嬉しかったです。

戦闘面での役割がオールラウンダーってことでいつ永久離脱するか正直めっちゃびくびくしてました。空中絡みと火力面でもうひと声欲しかったかも。必殺技が全体なのは滅茶苦茶重宝しましたね。

 

月島 劉都

 

は??????可愛すぎか??????

リドゥ内でも現実でも帰宅部最年少でありながらやや高慢な振舞いと頭の良さからアカデミックな面でコンプレックス抱えてんのかな~とか思ってました。

実際は学業面で問題ないどころかギフテッドだったし、現実の学生生活自体も良好で困ったこともないのはちょっと意外(失礼)。

将来の選択を取るたび可能性を狭めてしまったことが後悔として残り続けていたのは、なまじ他者に理解され難いものであるが故でもあるんだろうなと。

またギフテッドとして社会への責任感があったからこそ、クランケを最優先とするドクトルのプライオリティは理解しがたいものだったんでしょうね。

シナリオでは現実的、あるいは効率的な選択肢を探して提示していくブレーン的な活躍の一方で、正直な面もちょくちょくあって可愛く感じました(お化け屋敷でなんだかんだ楽しんでたとことか)。

あと茉莉絵の脊椎治してやるって堂々と言ったのイケメンすぎる。ずるい。

戦闘面では防御デバフと打ち上げ、地味に出が早い攻撃と全体必殺技のおかげで準スタメン張ってました。

特徴の回避カウンターは予測段階だと結果が出ないこともあってちょっと使いづらかった…。

 

駒村 二胡

 

「この子闇深そ~w」→「ほんとに深すぎるのやめて…」

家族絡みでなんか匂わせるWIREしてたのでODの梔子に近いもんなのかなと思ってました。あっちもあっちでクソ重かったけどさ…。

自分から望んだんならまだしも両親から死んだ妹になりきることを要求されて自己を押し殺しってたのキツすぎでは…?

件のことが気に入らなかったのは嘘で大衆を動かしてたのが自分と重なってしまったっていう感じなんだろうか。思わず本心出して訴えかけた姿に件が公明正大に生きた父親の姿を見出したってのがなんとも皮肉。

押し殺していた一織の部分がカタルシスエフェクトに現れていたからこそ「一織」として求められ、嫌うのをやめたってのが何よりの救いに感じました。

キャラエピで全てを受け入れた後でもリドゥにいる間はニコとして振舞う、と宣言した後に塔前で「ニコ」と部長が呼び掛けたとこのシーン(2枚目のやつ)が互いの信頼を感じてめっちゃよかったです。

本性出した時の表情がいちいち怖いけどジト目のやつは正直結構好き。

戦闘面ではボススタメン固定です。いやだって強化性能+1で全体バフ撒けるの強すぎるし罠も強いしフープの再発動で敵打ち上げっぱなしにできるし回復強いしで隙が無さすぎるもん…しれっと必殺技にデバフ解除まであるし…。

 

キィ

 

μが母親?→間違いなくμの娘だよ、本当に

やけに厚かましい態度だったりしれっと切子をパンドラに差し出せば…とか言っちゃったりと序盤こそ人への無理解が顕著だったキィ。

闘いの中で帰宅部だけでなく、楽士たちの心に触れていく中で人が何を望み、何を嫌うかをちょっとずつ知っていく過程が見てて面白かったです。

ささらのキャラエピで部長と共にささらに命を大事にしてほしいと訴えかけるシーンが特に好き。

人のことを理解していく中でリグレットの正体を見抜き、彼女を受け止めていく姿はまさにμと重なって…とか思ってたらエンディングでOrbit歌っちゃうんだからほんとにずるい。

フロアジャックで楽士の歌を歌ってくれますがどれも自我を通す歌い方でリグレットと対照的なのがいいですね。スワップアウトの「ごらんあれー!」が狂おしいほど好きなのでフロアジャックのBGMはいっつもこれにしてました。地味に命中上がるのも強いし。

 

なんかこうして書いてるうちに楽士について書きたくなったので後半に続く(予定)。